コーヒーノキの種(species)と三大原種 – 気候変動がコーヒーを変える?

近年深刻化している気候変動による気温上昇は、気温の変化に敏感なコーヒー豆の栽培にも悪影響をもたらし、コーヒー豆の生産量を低下させています。

これは死活問題です‼️

ところが、よくよく調べてみると気温変化に敏感なのは一部の種(species)に言えることで、それほど影響していない種もあったりするようです。
ただし、その気温変化に敏感な種というのが「アラビカ種」なのがよくありません。

「アラビカ種だけなのに?」って思った人は、事の重大さがまだわかっていません。

実は、今日のコーヒー豆専門店の店舗、またはインターネットで販売しているコーヒー豆の種は、ほとんどが「アラビカ種」です。

店頭とかインターネットで並んでいるコーヒー豆はたくさんラインナップされていていますが、アレも、コレも、ソレも、どれもがほぼアラビカ種です。

どうですか?ヤバいって思いました?

確かにヤバいですが、人間は逞しく、食への探究心はスゴいんです。
コーヒーの種について調べてみると、逆に楽しみになるかもしれません。

今回はコーヒーノキの種(species)について調べてみました。

目次

コーヒー三大原種

コーヒーノキはアカネ科コーヒーノキ属に分類される植物の総称で、コーヒーノキの種子がコーヒー豆になります。
コーヒーノキには120を超える種が存在し、その内コーヒーとして飲むことができる種は20〜30だそうです。

そんな中、現在世界で流通しているコーヒーの約99%は「アラビカ種」か、または「カネフォーラ種」のどちらかに分類され。この二つの種以外はほとんど目にすることはありません。
ちなみにその内訳は、アラビカ種が60~70%、カネフォーラ種が30~40%です。

そして、アラビカ種とカネフォーラ種に「リベリカ種」を追加した3種がコーヒー三大原種と呼ばれています。

アラビカ種

アラビカ種はエチオピア原産で、同じ三大原種であるカネフォーラ種を祖先に持ち、ユーゲニオイデス種との交配によって誕生した種です。

アラビカ種の特徴としては、多種多様の酸味と香りがあり、甘みが強く苦味は比較的穏やかといった特徴を持っており、人気の種なのですが、病気(さび病など)に弱く、栽培環境(標高や気温)に敏感であるといった弱点があります。

アラビカ種は世界の全流通量の過半数を占め、コーヒー豆の専門店やインターネットにラインナップされているコーヒー豆はほとんどがアラビカ種です。
その種の中で系統・遺伝グループ、派生品種と細かく分類され、品種改良が盛んに進められています。

カネフォーラ種

カネフォーラ種は、苦味とコクが強い種で、病気・害虫に強く、高温や低地でも栽培可能で高収量など、アラビカ種の弱点を補う強みを持っています。

高収量のためにインスタントや缶コーヒーとしての用途が適しており、三大原種に押し上げられるほどの生産量につながりました。
しかしながら、用途によるものが大きいからかもしれませんが、比較的品質への配慮が雑になってしまいました。

世界の全流通量を二分する種(species)であるカネフォーラ種ですが、アラビカ種とは異なりコーヒー豆の専門店の店頭やインターネットのラインナップで見かけることが珍しい種であるのはこのためです。

そんな理由からスペシャルティコーヒーとして取り扱われることが少なかったのですが、最近では品質の向上が見られ、チョコやナッツ、スパイス感などが感じられるスペシャルティコーヒーとして、見直され始めています。

実は、カネフォーラ種は「ロブスタ種」と呼ばれることの方が一般的で、カネフォーラ種に分類される代表的な系統・遺伝グループがロブスタ系統であることがその理由です。ロブスタ種という名称のほうが一般的になりすぎてカネフォーラ種では通じないことも…

リベリカ種

リベリカ種は西アフリカを原産としており、三大原種に数えられるにもかかわらず他の三大原種と比較すると圧倒的に生産量が少なく、多くても1%程度にとどまります。

個人的にリベリカ種を試したことはありませんが、コーヒーとは思えないほどクセが強く個性的な風味なのだそうです。
個性的なものほど好みは分かれるもので、流通量が伸び悩むのはこのためかもしれません。

三大原種以外の種(species)

もちろん種は三大原種だけではないのですが、意図的に探さないと見つけることはほぼないようです。

アラビカ種とカネフォーラ種が圧倒的シェアを占めているために、わずかな量であることは否めませんが、その中でも代表的なものを下表に記載します。
中には味でアラビカ種を超えるといわれているものもありますが、生産性や時代背景などによって、なかなか流通できなかったようです。

名称特徴
ユーゲニオイデス種アラビカ種の祖先にあたる種。
柔らかな酸味、苦味はほとんどなく圧倒的な甘みが特徴。
栽培が難しく、収量が極端に少ない。
エクセルサ種リベリカ種の変種と呼ばれることも…
独特な酸味と僅かにクセがある。
ステノフィラ種フルーティさ、甘さが優れており、アラビカ種と同等以上の評価をされることもある。そして高温耐性がある。
発見が19世紀以降で、注目されるのが遅くなった。
ラセモサ種低カフェイン、かつとても繊細。

もちろん暫くはアラビカ種とカネフォーラ種の2強が続くと思われますが、近年の気候変動による気温上昇のために高温耐性が求められたり、品種改良の方向性が同種、同系統内の交配だけではなく、異種間の交配に変わってきていることなどがあり、2強に少しずつ変化がある可能性もあるようです。

最後に…

今回はコーヒーノキの種(species)について調べてみました。

ここ数年の間に気候変動による気温上昇によってコーヒー豆が不作であるというニュースをよく聞くようになりました。
コーヒーがなくなってしまうのではと心配をしていたこともありましたが、人間のたくましさと食への探求心に感謝ですね。
これを機にこれまであまり表に出てこなかった種や品種改良による新しい種などが流通を始めないかと期待してしまいます。

気候変動という極めて大きな問題への対策はコーヒーとは関係なしに取り組まなくてはならないことではあります。
一方で気候変動による影響で新しい種を経験できるかもしれない…、何とも複雑な気持ちになってしまいますが、前向きにいきましょう。

好みは人それぞれ…あなた好みのコーヒーと出会えますように…

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参考文献

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