好みのコーヒーの見つけ方 – 種・系統・品種の見方がわかるとコーヒー豆選びが楽しくなるという話

店頭やホームページでコーヒー豆を探していると、並んだコーヒー豆の銘柄や紹介文にいろいろ意味を持っていそうなワードが含まれていることに気づきます。

国名や地域名、ほかにもブランド名やグレードを意味するものもあったりしますが、中にはそれらに該当しないワードが含まれています。

「アラビカ」とか、「ブルボン」とか、「ティピカ」とか…etc.

これらのワードはそのコーヒーノキの系統や風味の傾向などを知る手掛かりになるもので、それがわかるとコーヒー豆を選ぶ時の目線が少し変わてきます。

どうですか?
知りたくなってきました?

今回はコーヒーノキの系統図について調べてみました。

目次

コーヒーノキの系統図は階層を分けて考える。

まずコーヒーノキ…あまりにあたり前すぎるネーミングですが、生物学上の正式な名称で、間違いなくコーヒノキの種子がコーヒー豆になります。

コーヒーノキは、キク類リンドウ目アカネ科コーヒーノキ属(coffea)に分類される植物の総称だそうです。
一般的にコーヒーノキ属はその下位に①種、②系統・遺伝グループ、③派生品種の3階層に分けて説明されることがほとんどです。

下図にコーヒーノキ属から下位のイメージを作成しました。
まず、大きな幹(コーヒーノキ属)からいくつかの太い枝(種(species))に分かれます。
そこからさらに分岐して細い枝(系統・遺伝グループ)、更に細い枝(派生品種)と数を増やしていくイメージです。

次から具体的な説明をしていきます。

種(species)

コーヒーノキの系統図を読み取るとき、最初に枝分かれする階層です。
ここで枝分かれする種は120を超え、そのうち飲料としてのコーヒーになることができる種は20〜30です。

そして…

「アラビカ種」と「カネフォーラ種」。

2026年時点でコーヒー豆世界生産量の約99%がこの二つのどちらかに該当します。
そしてアラビカ種とカネフォーラ種に「リベリカ種」を加えた3種をコーヒー三大原種と呼びます。

ただし、前述したようにアラビカ種とカネフォーラ種が合わせて約99%を占めるのでリベリカ種は多くても約1%と非常に少なく、目にすることはほとんどありません。
また、アラビカ種とカネフォーラ種が世界生産量の99%を占めていますが、今日の日本のコーヒー豆専門店でコーヒー豆を購入しようとすると、目にするものは殆どがアラビカ種です。

系統(遺伝グループ)

種の下位で枝分かれするのが系統、或いは遺伝グループの階層です。
ただし、現在の日本のコーヒー業界で系統、或いは遺伝グループについて説明するときは殆どがアラビカ種の下位の系統や遺伝グループのことです。

そして、世界で流通しているアラビカ種は「エチオピア在来系統」、「ティピカ系統」、「ブルボン系統」に分けられます。

初めてこれを知った時、ティピカやブルボンと同じ階層に、なにやらネーミングの法則が違うエチオピア在来という系統があるということを不思議に思いました。
コーヒーの歴史の中でエチオピアがどれだけ重要な場所なのかがわかります。

派生品種

この階層になると、枝分かれの数が非常に多くなります。
自然に交配したり、人工的に交配させているものもあったりして、いわゆる品種改良が今でも進められています。

下表にアラビカ種の各系統・遺伝グループの代表的な派生品種を記載します。

系統・遺伝グループ派生品種例
エチオピア在来系統ゲイシャ、クルメ、デガ、ウォリショ…
ティピカ系統ジャワ、マラゴジッペ、コナ…
ブルボン系統カトゥーラ、モカ、バカス、ビジャサルチ、SL28…

同じ系統同士だけではなく、異なる系統同士も、時には異なる原種のもの同士で交配させるものまであります。

具体的にどのような違いがあるの?

「種」「系統・遺伝グループ」「派生品種」についてを説明してきました。
すると、では分岐によって「何がどれくらい違ってくるのか」という話になります。

具体的にとなると、膨大な情報量になってしまいますし、そもそも私自身知りません。
ですので下表にそれそれの階層で、例えば種が違うとどれくらい違うのかというイメージを記しました。

階層ここが違うとこれくらい違うというイメージ
種(species)生物の種類。(犬と狼くらいの差)
遺伝子構造、染色体数、カフェイン量、葉や実の形、味の方向性が違ってくる。
系統・遺伝グループ同じ種の中の大きな血統。(犬種くらいの差)
樹形、葉の形、収量、病害耐性、風味傾向が違ってくる。
派生品種栽培目的で作られた細かい違い。(個体差くらいの差)
収量、病害耐性、樹の高さ、熟すスピード、味の細かな個性が違ってくる。

種が違うと生物の種類が違ってくるというと、もはや違う飲み物ということになってしまいそうです。
いろいろと試したくなってしまいますよね。

最後に…

今回はコーヒーノキの系統図について調べてみました。

今回は概要だけにしようと考えていたのですが、それなりのボリュームになってしまいました。

品種改良というのは、個人的にはあまりかかわりがないことですが、いろいろな組み合わせを試しても結果が出るのは数年後…、人工交配、つまり意図的に改良を進めても長いと感じるのに、自然交配でさらに突然変異が絡むと更に長い時間がかかっていることは、容易に想像がつきます。

ロマンのある話です。

「種」「系統・遺伝グループ」「派生品種」の各階層について深堀していくと、それぞれで歴史があり、更に面白くなっていきますが、それはまた別の機会に書きます。

好みは人それぞれ…あなた好みのコーヒーと出会えますように…

DEARCOFFEA
コーヒー豆専門オンラインショップ

美味しいコーヒーでいつもの休息を
ちょっとだけ贅沢な時間にしてみませんか?

煎りたての濃厚で芳醇な香りと一緒にお届けします。

参考文献

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次